再建築不可の物件を建て替えできるようにする方法とは、建築基準法に定められた接道義務の要件を満たすことです。(【再建築不可物件って価値があるの?】2018-0508コラム参照)
具体的にどのような手段があるのでしょうか。それでは、ご紹介していきたいと思います。
・自己所有の土地や隣地の土地を位置指定道路にする
再建築できる物件に再生する可能性が最も高い方法といえます。これは、自分が所有する土地を建築基準法上の道路として、行政庁に認めてもらう方法になります。法上の道路として認定を受けることができれば、接道義務の要件は満たされることになります。また、この方法は、複数人による共同で申請することもできます。例えば、隣地の土地所有者が同じ境遇であった場合、位置指定道路として申請する該当の土地の所有権を共有で持ち合うことが一般的です。
さて、次の方法になります。
・接道している土地を買い取り合筆する。
接道している土地を買い取り、合筆(土地を結合する事)する方法があります。土地はくっつけることができますので、二つの土地を一つにする事で、接道義務の要件にある道路間口を確保できれば、再建築はできるようになります。隣接する土地を取得できる場合には、有効な手段といえます。
合筆に必要な条件を下記まとめましたので、ご参照ください。注意しなければいけないのは、すべての物件にあてはまるわけではありません。合筆をする際には、予め、物件のある管轄法務局や役所に確認することが重要です。
・土地の所有者が同じであること
・土地が隣接していること
・土地の地目が同じ(一般的には「宅地」)であること
これまでご紹介させていただいたのは、一般的な方法になります。残念ながら、すべての土地に有効な方法とはいえません。世の中にはふたつとして、同じ不動産はありません。これまで、弊社あすか地所では、多くの再建築不可物件を取り扱ってきました。『すべての人によりよい土地再生を!』は、弊社の社会的な役割、役目として取り組んでおります。もしも、再建築不可物件の購入から売却処分をお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。