台湾

平成29年11月22日より26日まで、台湾不動産調査旅行を行いました。

■1件目

台湾で最も高いビル、台北101のオフィスを2件、内見させていただきました。
高さ509.2m、地上101階 地下5階建ての建物で、航空会社、銀行、証券会社等、世界的に有名な企業が入居しています。

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エントランスには日本のオフィスビルでもよく見かけるカードリーダーを使ったセキュリティシステムが採用されています。

残念ながら2件とも賃貸中だったため室内の写真は撮れませんでした。

まず1件目は35階にある13件のオフィスのうち1件を見せていただきました。約30坪のオフィスです。台湾では日本と表記が異なり、共用部の面積も含まれるため、専有面積(実際オフィスとして使える面積)は、30坪の6割程度になります。現在は薬局として入居していますが、2018年の春に転居予定だそうです。

2件目は約80坪のオフィスです。角部屋で北側には陽明山を一望できるロケーションです。応接室、会議室、給湯室、倉庫など、オフィス内は造作された間地切りされていましたが、入居の際には、好きなレイアウトと造作に変更ができるそうです。

■2件目
台北101を背にして、次に向かったのは目の前にある高級賃貸物件です。
この物件は、新光信義という世界的に有名な財閥が所有している賃貸マンションです。台北駅から電車で29分、車で18分の所に位置し、最寄駅から歩いて30秒の超駅近物件です。

このエリアは、もともと野原だったそうですが、近年は一気に開発が進み、次々とマンションが建てられているそうです。

この物件には、マンション内に、ジムやプール、パーティールームにサウナ、レストランが併設されています。また、24時間コンシェルジュが常駐していて、どんな細かい事にも対応してくれます。ちなみに小さな虫が出ても駆除してくれるとの事です(笑)

その13階にある一室で2DKの138㎡。2人入居用としてつくられています。この部屋の1番の特徴は、バスタブがある事です。台湾では、バスタブ(湯船)に浸かる習慣がないので、一般的なマンションにはバスタブはなく、シャワールームしかありません。

ここより家賃の高い物件はいくらでもありますが、施設の充実とサービス面では、台北随一といわれているそうで、気になるお家賃は、19万元(日本円で約72万円)。契約期間は、原則一年契約となるそうですが、半年以下の契約も可能との事。敷金は2ヶ月分、礼金はなしで、更新料も発生しません。台湾には保証会社という仕組みがないそうで、入居希望者の審査は、担当する営業マンが行うそうです。

■3件目
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築年数5年の築浅物件の12階建。外観は、近代的なデザインとなっています。このマンションにはご家族でお住まいの方が多いようで、談話室やキッズルームなど、目の届く範囲で子供を安心して遊ばせる事ができる環境が揃っていました。

台湾の賃貸事情は、基本的に家具が完備されているため、即日入居が可能です。

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■4件目
続いては、仁愛路に向かいます。仁愛路は台北のなかで最も高級なエリアと言われています。メイン通り沿いには、ヤシの木が植えられているので、リゾートのような街並みです。

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物件は52坪の3LDKの分譲マンションの一室。警備員が24時間体制で常駐しています。この物件にもバスタブがついていました。

(オーナー趣向の)センスが光るソファやベッド、テレビ台といった家具が設置されているので、入居者はすぐに生活できるようになっています。室内は木目調の濃淡カラーで統一され、シャンデリアや意匠的な椅子は、ラグジュアリー感を演出します。随所にオーナーのこだわりを感じた物件でした。

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台湾の賃貸事情については、比較的借り手の意向をきいてもらえるようで、自分好みに内装をリフォームする事もできるようです。

2日目
■1件目

台北市は中山区の13階建マンションに着きました。中山区は東京で例えるなら、新宿をイメージしていただければわかりやすいかと思います。

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中山駅から徒歩5分という立地の良さで、日本人にも大変人気の物件との事です。そのため、このマンションの入居世帯の約半数が日本人という事でした。フロントには日本語を話せるコンシェルジュが24時間体制で常駐しています。部屋の広さも148㎡あるので、単身者からファミリー世帯で利用する事ができます。

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■2件目

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続いては、基隆道にある外資系の企業が多数入居中のオフィスビルを拝見しました。物件は34階建ての18階にあり、現在賃貸募集中の物件です。専有面積の表記は、約39坪となりますが、台湾では共用部分を含めた表記となるので、実際の専有面積はその7割程度です。
 指紋認証ロックが付いているので、セキュリティは万全です。
オフィスに入ると、閑散としていました。ほぼ正方形の室内です。窓の下の壁が外されていて、モルタルが少し崩れていまいた。家賃は1ヶ月13万台湾ドルなので、日本円で約50万円ほどです。

■3件目

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次に向かったのは、林森北路にある築4年のマンションです。18階建ての10階の一室で、3LDKの物件です。日本では珍しいバスルームが、2箇所に配置された物件でした。白と木目を基調とした内装で家具もかなりこだわりを感じました。
 その中でも、目をひいたのは、座り心地のよさそうなソファと大きな油絵が飾ってありました。展示用らしく、入居が決まったらオーナーが引き揚げてしまうそうです(笑)しかし、それでも充実した家具がそろっています。

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リビングダイニングと書斎がつながっていて、かなり開放的な空間です。
 家賃は1ヶ月10万台湾ドルなので、日本円で約38万円程度。築年数も浅く、設備や内装のセンスも光る高級物件でした。

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■4件目

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お次は、ダーツーワントゥーフゥーパンシャンシャンダオツァンローというマンションの一室です。余談ですが、“ダオツァンロー”日本訳すると、“マンション”と、いう意味だそうです。このエリアはもともと埋立地となるため、東京で例えると、お台場といったイメージでしょうか。
 台北駅からは電車で約30分のところに位置しています。ポストが駐車場のある地下に設置されたユニークなつくりです。管理人が24時間常駐していて、ジムやプールが併設されたハイグレードマンションです。ジムの広さは、講演会を開けるほど大きかったです。
敷地の入り口には公園が配置され、広いガラス張りのエントランスを抜けると、エレベーターを上がり、共用廊下へと続きます。意外と天井が低く感じました。広いバルコニーがエレベーター横に配置されているので、見晴らしがとても最高でした!

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部屋に入ると、室内に入るための階段ともいえないような段差を上がって、やっと入室(!?)日本には無いつくりにカルチャーショックです。
謄本には玄関部分の9階と生活スペースの10階という登記確認ができます。変わったメゾネットタイプといったところでしょうか。
 生活スペースに入ると、シャンデリアやベッド、ソファ、テーブルの家具が設置されていて、キッチン近くの広めのカウンターには、大勢で鍋パーティができる程のIHコンロが埋め込まれています。そして、この部屋には2階部分に浴室と床下に収納スペースがあります。
一日目にも遭遇した少しだけ階段を上がるとリビング。といったテトリスを組み立てたみたいなパズル物件でした。

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3日目

■1件目

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ターミナルの中山駅から徒歩10分と少し離れた立地で、エリアの雰囲気を東京で例えるなら、新宿のにぎわいを感じさせる中山区のマンションです。中山区には、日本人街もあるので、住みやすいエリアです。夜になれば夜市が開催されたり、とてもアクティブな面もあります。
この物件は、築年数3年のマンションで、運よく空室が出たそうです。マンションの1階部分には、人気のスターバックスがテナントで入っています。室内には、ハイセンスの家具が配置されていて、まるでモデルルームにいるようでした。

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ご案内いただいた管理会社の方は、「駅から少し、離れているため日本人には人気が低いけど、現地の人にはとても好まれる。本当に住みやすい家はここだ!」と、興奮気味に伝えられました。確かに駅前より静かですし、ショッピングやグルメもそろっています。台湾のタクシー料金は、日本の3分の1程度なので、電車やバスに代わる交通手段として利用すれば不便はなさそうです。

■2件目

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次なるは、オフィスビルで専有面積79坪で、賃料30万台湾ドルです。日本円で約125万円です。
意外だったのが築2年経って、入居率は半分も入っていないそうです。相場家賃より高すぎなのか?審査が厳しいのか?満室になるには、まだまだかかるそうです。
どんな物件なのか期待していると・・・、突然の所有者の都合で拝見できないとの事。コーディネーターには、よくある事と言われましたが、ビジネスシーンでよくあるとしたら、ゾッとしますよね。

■3件目

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気を取り直して、おなじく中山区にある築3年のマンションに向かいます。物件は、27階建ての7階の一室。専有面積61坪の4LDKで、家賃が月9万台湾ドル(日本円で約38万円)です。プール、ジム、パーティルームを完備した高級マンションです。
前の入居者が退去してから、少し日が経っているとの事で、所有者は、早く入居者をつけたいとの事でした。確かに賃料もそんなに高くない印象でしたが、他の物件と比べて、備え付けの家具が少なかったように思えました。

■4件目

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最後は、台北市内にある、いわゆる新築の分譲マンションになります。
東門の近くに位置し前面道路の交通量も多く、まさに都市部にあるマンションです。台北駅まで、電車で10分ほどで行ける立地です。
地下2階に駐車場が併設されています。いったん建物内に車を入れてから、車用エレベーターで地下に収めるつくりになっていました。何よりも驚いたのが、この駐車場を利用するためには1台あたり(日本円で)1000万の権利を購入するシステムなんだそうです。日本では馴染のないシステムですし、価格にびっくりです!
一方で、建物の管理面については、管理人が常駐しています。入居者に届く郵送物は、すべてこの管理人がチェックを行い、いったん保管されてから各入居者に届けられるそうです。セキュリティ体制は万全といえますが、神経質すぎるようにも思えました。
この物件は、新築から4年間誰も住んでいないとの事です。
理由を斡旋いただいた仲介会社さんにうかがったところ、オーナーの意向で、値下げをしたくないとの事でした。
室内に入って、まず目についたのが、リビングダイニングのスペースに階段を設けて、中二階のつくりをしていたところでした。どうやら台湾の方達は、天井を高くするよりも部屋数を増やす事を好むからだそうです。

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価格が2000万台湾ドル(日本円で約8000万円)高いのかお買い得なのか判断しずらい物件でした。

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