借地権のトラブル解決法とは?

こんな悩みの人にぴったり
◎借地権トラブルを解決したい人
◎借地権を売却をしたい人
◎不動産の売買を検討している人

 

 

目次
1.借地権トラブルについて
2.なぜ借地権にはトラブルが多いのでしょうか?
3.トラブル➀—譲渡承諾を認めてもらえない—
4.トラブル➁—地代、更新料の値上げ—
5.まとめ

 

 

1.借地権トラブルについて
地主とのトラブルは、借地人にとって最も避けたいことだと思います。

 

不動産を売買する時に、借地権という言葉は頻繁に登場します。

 

権利関係は不動産売買においてとても重要なものであり、正しく理解をしておかなければなりません。

 

権利関係正しく理解できていなかったがために、失敗してしまうケースも多いです。不動産取引での失敗は経済的なリスクを負うことになるので、特に注意が必要だといえます。

 

 

2.なぜ借地権にはトラブルが多いのでしょうか?
トラブルの温床は、借りる側と貸す側の間に生じる「不公平感」にあると言われています。

 

借地人、地主が互いに思い込みや伝え聞いた話だけで誤った認識をしてしまい、トラブルに発展してしまうこともあります。

 

借地人は地主が「金銭のことだけを気にしている」と思ってしまう傾向にあります。

 

一方で地主は借地人に対して「権利関係が面倒くさいから土地を返して欲しい」と思ってしまう傾向にあります。

 

借地人が建てた家ではありますが、借りた土地の上に「建物を建てる権利」を持っているだけです。

 

地主との友好な関係を保つためには、地代や承諾料等を支払う事必要があります。

 

地主は、土地を貸すことにより、固都税や相続税等が安くなるうえに、地代、更新料等の収入があります。

 

互いに利があるように、借地権として最大限のメリットが出るように互いを理解し合うのが最適であると思います。

 

 

3.トラブル➀—譲渡承諾を認めてもらえない—

地主が譲渡承諾を認めない場合は、借地非訟裁判で地主の承諾に代わる許可を得ることができます。

 

それによって地主の承諾なしに借地権の売却が可能です。

 

借地非訟手続きには専門的な知識が必要です。弁護士や借地権の専門家に依頼しましょう。

 

裁判によって借地権売却の承諾は得ることはできますが、地主との関係の悪化には注意が必要です。

 

借地権は借地人と地主が密接な関係になりやすい権利のため、関係の悪化が、売却時に良くない印象を与えることもあります。

 

地主との関係悪化は、借地権の価値の減少に繋がるため、借地非訟裁判は最終手段であると考えましょう。

 

 

4.トラブル➁—地代、更新料の値上げ—
地代や更新料の金銭の問題は、借地人と地主との間で最も起こりやすいトラブルです。

 

借地人と地主では、地主のほうが強い立場になりやすく、場合によっては正当な理由なく地代や更新料が値上げされることもあります。

 

更新料は、更地価格に対して3〜5%が相場とされている場合が多いようです。都心などは少し高めになる傾向が多いありますが、一般的に比較して妥当であるかの確認はできます。

 

正当な理由のない地代、更新料の値上げに応じる必要はありません。双方の合意の上でそれまで通りの地代、更新料を支払うことが大切です。

 

しかし、地主がそれまでの金額での受け取りを拒否する場合は、供託という方法を取りましょう。

 

供託とは、地主と借地権者の間で金銭面での争いが起き、地主が地代の受け取り拒否をした場合や地主の死去で相続人が不明になった場合などに備え、供託所がある法務局へ地代を預けておくことです。

 

供託は法務局で供託書を作成して行う法的な効力を伴うものです。供託でそれまで通りの地代を預けることで、支払いをしたということが法的に認められます。

 

 

5.まとめ
借地権は購入から使用、売却まで、登場するシーンが多く、その時々でトラブルのもとになる可能性があるため、注意が必要です。

 

また、借地権は地主との関係性が密接であるがために、人間関係によるトラブルも起こりやすいでしょう。

 

借地権に関連して起こるトラブルを事前に把握し、うまく対処する方法を知っておきましょう。

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