- 2015-01-28
荒川区で自営業を営むI様から35年間所有した木造アパートを弊社にて、お買取りさせていただきました。愛着のある不動産の売却を決意した理由と売却までの流れをお聞きしました。
物件概要
荒川区 6世帯アパート(風呂なし、トイレ共同)
■35年所有したアパートの売却を決意
― 簡単な自己紹介をお願いします。
荒川区で自営業を営んでいますIです。自宅兼工房でバック作りをしています。
― あすか地所にどんな不動産を売却しましたか?
所有していた築50年の木造のアパートを売却しました。このアパートは35年前に父と共同名義で購入しました。当時、私が結婚する事になっていたので、最初は新居として使っていました。息子たちも、そこで育ちましたので、愛着がある不動産ですね。私たちが、今の住まいに越してからは、賃貸として家賃収入を得ていました。
■借地権なので、地主さんが土地の売却承諾をしないとアパートも売れない
― 愛着のある不動産を売却しようとしたきっかけは?
まずは建物が老朽化した事で、入居者少なくなった事です。近隣の賃貸の不動産屋さんに、入居する人をさがしてもらいましたが、希望する人がいませんでした。建て直しも考えましたが、部屋の作り自体が現在、人気のあるものでもありませんので、満室になることは難しいと判断しました。それで、2014年の1月に最後の入居者の方が出て行かれましたので、売却を検討し始めました。私が持っているよりも、土地をさらに有効に使っていただける方に使っていただきたいと思いました。
借地権でしたので、地主さんが売ろうと思わないと話が進みません。しかし、直接交渉する事はしませんでした。35年の付き合いですから、仲をこじらせたくはありませんよね。ですから、プロの方に間に入っていただきました。
もうひとつは、父が反対をしていた事です。
父は、不動産を孫に残したいと考えていました。理由は、相続を円滑に行うためです。私は二人の息子がいますが、今の自宅と今回売却した不動産のふたつがあれば、兄弟は平等になると考えていたようです。
私は一人っ子だから、経験がありませんが、父は11人兄弟なので苦労したようです。田舎にはいられずに東京に出てきたのもそうした理由だったようです。孫の事を考えてくれているのはありがたい事だと思います。
借地権だったI様の物件
― 地主さんは、すぐに売却を決断したのですか?
そんな事はないと思います。毎月、土地代を直接お支払いに行っていましたが、ある時、「売らないよ」と言われた事があります。私からは何も言っていませんから、プロの方が交渉に行っているんだなと思いました。
― お父さんとはどのようにお話をなさったのですか?
ここは何度も話し合って、私の気持ちを理解してもらいました。35年前に大金を出して購入した物件ですから、私も簡単には手放したくはありません。しかし、このまま価値を産まないアパートを維持して行くよりは、有効に使ってくれる人にお譲りした方がいいという事を理解してくれました。
■物件への思いを誠実に聞いてくれる人柄
― あすか地所とのお付き合いのきっかけを教えてもらえますか?
最初は電話をもらいました。それまでも他社さんから不動産を売却して欲しいという電話はよくかかってきていました。しかし、そのつもりはありませんので、お断りしていました。あすか地所さんからの電話は、先ほどお話ししたように、売ろうと決断した時でしたから、タイミングがよかったんですね。
― 最初の印象を覚えていらっしゃいますか?
はじめて、担当の伊藤さんに出会った時の印象は、いい意味で不動産屋さんらしくないなと思いました。すっきりとした青年がやってきたので驚きましたね。それまでは、街場の不動産屋さんしかお付き合いがなかったので、予想とは違いましたね。
― どのような手順で売却は進んだのですか?
まずは私のアパートへの思いを聞いてもらいました。また、借地権であるから地主さんが売ろうと思わなければ話が進まない事などを話しました。彼は、丁寧に話を聞いてくれたので、何度も会いましたね。私の仕事にも興味を示してくれたりして、気が合ったという事なのではないでしょうか。
― よく売却をお願いする電話がかかってきたというお話しですが、他社との比較は?
あすかさんと話しをしている間も、電話はよくかかります。伊藤さんとの信頼関係ができていたので、他の会社と比較しようとは思いませんでした。どんな仕事でも、信頼関係が大切ですからね。
― なるほど。あすか地所に売却する決め手は伊藤さんの人柄だったわけですね。
そうですね。伊藤さんの人柄ですかね。不動産を右から左に流すのではなく、きちんと売主の想いを聞いてくれる誠実さがありました。特に、長く所有した不動産を販売する時は、どんなオーナーさんでも何らかの思い入れはあると思います。その思いを理解してくれる不動産屋さんに頼むのは、当然といえば当然ですよね。
■対応が早く、不動産の知識も豊富
― 改めて、あすか地所のいいところを3つ教えていただけますか?
①人柄のいいスタッフが揃っている事。
伊藤さんの印象が強いのですが、社員教育も行き届いていますね。
②隠し事をしない、自分に不利なことも話してくれる
地主さんとの話し合いも、すべてスムーズに進んでいる事はないと思います。その都度、彼は現状を正直に話してくれました。1月に始めて会ってから、決済が終わる8月まで2週間に一度くらい会っていましたかね。
③連絡のスピードが速い
何かの用事で会社に電話した時、外出中の事が多いのですが、出先からの折り返しの電話のスピードが速いですね。これは助かります。
あとひとつ、
若いのに不動産の知識が豊富ですね。どうやら販売が難しい不動産を多く手がけているという事で、経験があるんでしょうね。
■よい不動産会社の見分け方は、物件への思いをきちんと聞いてくれること
― これからあすか地所に望むことがありましたら?
売却価格が自分の思った価格を超えていました。私のような取り扱いの難しい不動産のプロを目指して欲しいです。これは、伊藤さんのように売主の思いをきちんと聞いてくれる営業マンを育成しているからではないでしょうか。
― これから不動産を販売しようとお考えの方にアドバイスをお願いします。
まずは不動産に関わる自分の思いをきちんと語るという事だと思います。その思いを汲んでくれる不動産会社さんに売却する事をおすすめします。私は、あすか地所さんに依頼してよかったです。
― 以上でインタビューは終わりになります。ありがとうございました。